はっけよいヤマダのにっき

日記・ゲームプレイ日記・子育てetcの雑記ブログ

【映画感想】アメリカン・サイコ見たんだよ

アメリカン・サイコ見ました!!


サイコ映画といえば、でよく名が挙がる名作。
まだ見たことがなかったので見てみました。

いや〜ドキドキしましたね!
とても面白かったです。

今回の感想は面白いところと怖いところに分けて話したい!!

まずは映画の紹介から!

アメリカン・サイコのあらすじ

2000年公開のサイコホラー映画!
主役はクリスチャン・ベール

ニューヨークのウォール街に住む男、パトリック・ベイトマン
容姿端麗、頭脳明晰、綺麗好きで笑顔も爽やか!
一見何もかも完璧な男の抑えられない衝動とは…!?


面白いところ

その1 性癖

毎朝体のメンテナンスをしっかりがっつりやり込む男、パトリックはナルシスト。
自分大好きマン。

婚約者がいるものの、容姿がいいので女はすぐ捕まえられる!
婚約者も浮気してるしオッケーオッケー。


そんなパトリックの大好きな事は〜〜〜?

娼婦を2人呼んで女同士の行為に及ばせ、
それを見ながら音楽について語ることー!!!


もうずっと語ってる。
女同士の行為を見ながら。
延々とこの音楽のどの部分に共感したか、
いかに素晴らしい音楽であるかを延々語る。ずっとなんか喋ってる。
もちろん女は聞いていないが、パトリックにとっては語れればいいらしい。

そして自分ものその中に入り、行為をしている時の自分の筋肉に魅入る…!
鏡の中の俺の筋肉最高〜〜〜!!!ムキッ!!

これがパトリック・ベイトマンだ!!!

終わったら女はコロす!


その2 名刺バトル

ウォール街において見栄の張り合いはとても重要なもの。
特に名刺はその人を表す大事なもので、他の誰よりも素晴らしい名刺を持ってるやつが勝つ。

そう、パトリックの中では

他の人は特に張り合っていないが、パトリックだけは異様にこだわってるポイント。
それが名刺。


「見てよコレ、すげぇいい名刺だろ。」

と仲間たちに自慢したらそういや俺のこれ、俺とはこれ、と名刺大会になる。
その中でひときわ美しい名刺を見せられ、パトリックは嫉妬心バリバリ
動揺が抑えられず、いてもたってもいられなくなる。

俺より良い名刺持ってるやつなんて…!許せん!!!


ベロベロに酔っ払わせて家に呼ぶ。
ちょっとーこの新聞紙何?え?カッパ着てんの?なんで?チョーウケr斧でザクーッ!!!

あー…スッキリした。


その3 ビデオを返してくる

今すぐ帰りたいときにパトリックが使う常套句

彼女から逃げたいとき、同僚から逃げたいとき、探偵から逃げたいとき、
様々な場面でパトリックは急に立ち上がり帰ろうとする。
周りの人はあれ?と思いどこに行くのかと問うのだが、パトリックはそういうとき必ず
「ビデオを返してくる」と言う。

作中でパトリックが見ているものといえば
アダルトビデオかホラービデオ。
どれも女性が嬌声か金切り声を上げているものばかり。

探偵にアリバイを聞かれたときも咄嗟に「ビデオを返していたのかも」と言う。

パトリックにとっての"用事"とは、ビデオを返してくることくらいなのかもしれない。


その4 パトリックの弱点

最強かに思えるパトリックにも弱点がある。

それはゲイの同僚

ある日同僚にメチャクチャに良い名刺を見せられる。
はあああああ俺より・・俺より良い名刺・・・!!
イラァッ!
動揺が抑えられずフラフラで同僚の後を追いトイレに行くパトリック。

後ろからこっそり締め殺そうとするものの、
なんと彼は首に当てられた手に自分の手をそっと重ね、
「君とずっとこうしたかったんだ…」と言う。

パトリックは差別主義者でありゲイは嫌い。
嫌すぎてすぐに手を洗い逃げ帰ってしまう。
ビデオを返しに行かなきゃと言いながら。

気に食わないやつを好き勝手に人を殺してきた男が逃げるシーン。
最の高。


その5  全裸チェーンソー

アメリカン・サイコの名シーン。
タイトル名でググると出てくる血まみれで笑顔のあれ。

全裸血まみれ満面の笑みチェーンソー。

血まみれの鍛え上げた肉体が生まれたままの姿でチェーンソー持って笑いながら追いかけてくる。

怖すぎるシーンなのに全裸なのでちょっと面白い。
面白いと怖いの半々。
股間はチェーンソーで見えない。

高級マンションとはいえチェーンソーぶんぶんいわして誰も出てこないのも怖いポイント。


怖いところ

その1 殺人器具が揃いすぎ

パトリックは作中幾度も殺人を犯すが、そのバリエーションはとても豊か
立派なキッチンの棚の中には様々な殺人用の器具が揃っている。

家の中で殺人を行う場合は娼婦が多いのだが、
どうコロそうかな〜とワクワクしながら器具を選んでいる。

これ何に使うの?という謎なものもチラッと見える。

潔癖症でもあるのでそれらの器具はすべて等間隔に並べられている。
家の中のあらゆる家具の上に白いシーツがかけられ、
血で汚れたらクリーニング店に綺麗にしろと怒鳴りつける始末。


いつでもコロせる準備万端☆
こういう家には絶対に入ってはいけない。


その2 みんな他人に無関心

この映画の恐ろしいところ。

パトリックは度々人に自分の犯した罪を告白している。
女をコロすのが好きなんだ、お前をコロしてやりたい!など急に叫びだしたり、
食事中に人殺したんだよねと普通に話し出す。

でも誰も真面目に受け取らない。
どころか誰も話を聞いていない。

へー、ところであそこにいるの同僚の○○じゃない?

自分の話を流されるのは日常茶飯事のようで、パトリックも気にしていない。
何事もなかったかのように普通の話に戻る。

婚約者に自分はもう限界なんだと訴えて別れ話をするときでさえ、
婚約者は別れ話を持ち出された悲しみばかりに気を取られており
パトリックの話は全然聞いていなかった。


パトリックは自分の罪について話したがっていた。
誰かに聞いてもらいたがっていた。
自分の頭がヤバいことを知ってほしかった。
でも誰も聞いてくれなかった。

だから娼婦に延々と音楽の話をするのかもしれない。
結局娼婦も聞いてはいないが。


その3 妄想と現実の境があやふや

最後の最後で衝撃の真実が発覚する!

顧問弁護士に「お前はパトリックじゃない」と言われてしまう。

えぇーーー!?!?!?
ぱ、ぱと、パトリック!?じゃない!?!?

しっかりとパトリックを見た上で何度も「違うお前はデイヴィスだ」といわれる

パトリックの様子がおかしいことに疑問を持った秘書がこっそりノートを盗み見ると、
そこには女を惨殺する絵が大量に描かれていた。

遺体置き場にしていたポール・アレンの家に行くと綺麗さっぱり片付けられている。
そこら中に放置していた遺体はどこにもない。
大家らしき女性に「ここはポール・アレンの家じゃありませんが?」と言われる。
顧問弁護士にもポール・アレンなら先週お茶したけど?と言われ大混乱。
あ、あれ…?


すべてが嘘か?空想だったのか?
何が本当で何が空想なのか?


しかし秘書はパトリックと呼ぶし、友人たちはベイトマンと呼ぶ。
パトリックかもしれないしパトリックではないのかもしれない。


明らかにこれは妄想だろう、という部分はいくつかあるものの、
最後の独白からいってすべてが嘘だとは考えにくい。


でもすべて妄想であってほしかった…。




おわりに

パトリックの部屋に入った人間はみんな死んでしまうのではないかとドキドキでした。
でもたまに生きて帰る人がいてホッとしましたね。

3Pの話になったときに
二人いるなら死なないんじゃないか、
二人なら死なないよね?
二人なら…え、帰る?帰ろ帰ろ!は?まだ続きがある?
あ、帰った…良かった…。

すごくホッとしました。

なのにまた車に乗ったときは頭を抱えましたね。
大金が手にはいるからって…!
生きて帰ってこれるとは限らないのに…!!

今回の教訓は『いのち だいじに!』ですね。

怪しいやつの家に行っちゃ駄目!
生きて帰れないかもしれない!!
生きて帰ろう!そもそも行かないようにしよう!!
男も女も一緒だぞ!


パトリックの部屋に入って出てこれたのは、髪の長い娼婦と秘書だけでしたね。

秘書に言った、
「君のことを傷つけてしまうかもしれない…(物理的に)」は面白かったです。

コロした女の髪の毛の一部を持ち歩いていたところからいって、
パトリックが本当に興味があるのはブロンズの髪だけなんでしょうね。
魔人探偵脳噛ネウロ』の美容師を思い出します。


他人に興味がない人だらけの街っていうのもそれはそれでホラーなんだなと思いました。

面白かったです!












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