前回のあらすじ
新天地である漁村へ行けるようになったおじさん。そこには湖に沈みかけたおじさんの車があった…。記憶を無くす前にかなりの自暴自棄になっていたらしいおじさん。おじさんはどうなっていくのか!?
ディスコエリジウム 4日目
起きた
7時30分だ。昨夜は遅くなったと思ったが、寝坊したのは初日だけらしい。しかしおじさんは寝ているときも頭の中で会話しているので、3時間しか寝ていないらしい。
人は最低でも4時間は寝ないと死んでしまう。
おじさんの健康が心配だ。
キツラギさんに「ヒゲを剃ったんだが…」と感想を聞くと、ものすごく言葉を濁された。
ヒゲを剃ったことでおじさんのアレ未遂の跡が見えてしまっているらしい。
Oh…。
でもなんとか"似合っているよ"と言ってくれた。
心機一転頑張るぞ。
スカル族
ホテル前まで戻るとキツラギさんの車にヤンキーが2人集っていた。
「あ〜いいなこの車な〜俺がスカル族だったらバラバラにするのにな〜」
と不穏なことを口にしている。
どうやらスカル族というギャングに憧れている若人らしい。
スカル族といえば筆を貸してくれた芸術家の姉ちゃんが『スカル族のシンディ』という名前だった。
スカル族とは民族名だと思っていたらギャングの名前だったらしい。
ヤンキー二人もシンディさんには一目置いているようだ。
ということでシンディさんに会いに来てみた。
何故ギャングをやっているのかと聞いたところ、シンディさんいわく
ギャングがこの寂れた街で騒げば警察が来てもっと騒がしくなり、賑やかになる。
とのことだ。
愛する街を盛り上げたい気持ちからなのだろうが、もっと他の方法を考えたほうがいいと思う。
おじさんの本名
3日目に湖に沈んだおじさんの車を調べた際、身分証を手に入れたのをすっかり忘れていた。
調べてみるとなんと、ついにおじさんの本名を知ることができた。
おじさんの名前は ハリアー・デュボア。
トドおじさんからは"ハリー"と呼ばれていたが、愛称だろうか。
階級は警部補長長。
警部補からの昇進を2回断った結果、語尾に"長長"が付くことになったそうだ。
おじさんが昇進を断った理由は定かではないが、おじさんは現場で働くのが好きなタイプでは?とキツラギさんは言う。
捜査が得意なのでそうかもしれない。
それはそうと本名が分かったところでキツラギさんが本名で呼んでくれることはないそうだ。
キツラギさんは普通のときは警部補、怒ってるときは捜査官、と呼ぶらしい。
怒ったときに呼び名が変わっていたのに気付かなかった。
心の距離が開くと捜査官になってしまうのか…気をつけよう…。
ヨットのおばさま
割愛していたが、港にはヨットに乗ったおばさまがいる。
現在ストライキが起きている会社の本社から来た人物であり、ストライキを収める為に遣わされているが、組合長のトドおじさんが聞く耳を持たないのでここにいる。
4日目でようやくストライキ関連の話を理解するに至る。1日目は話を聞いてもなんのこっちゃ分からなかった。
しかしおばさまは実はストライキのためだけに来ているのではなかった!
組合長のトドおじさんが本社に隠れて"ハーブの密輸をしているのではないか疑惑"が出ており、ストライキを利用しその調査もしにきたそうだ。
ところが問題が発生。
本社はストライキ勢の言い分にプンプン!
ストライキなんて力で潰してしまおう、と元軍人の警備会社の人間を雇ってしまう。
それなのに3人来たうちの1人が何者かに殺され吊るされてしまった。
他2人は仲間が殺されたことで報復を企むが犯人が分からない。
犯人がはっきりしないならストライキを一掃するのもやぶさかではないという考えだそうだ。
何故なら最新の強いアーマーと最新の強いフルオートの銃を持っているから!
おばさまの言うことなんて聞かないよ!
実はかなりヤバい状態だった。
のんびり事件を探ってる場合じゃない!港が血の海になる一歩手前だ!
おばさまはおじさん達に誰か一人捕まえてくれとお願いする。大勢が死ぬより一人なら丸く収まるよねって感じだ。
血の海になってはこちらも困る。事件解決を急がなくては…。
トドおじさんを問い詰める
あんたハーブ密輸してるだろ!と問い詰めてみた。
「え?まぁ医薬品は輸送してるけどぉ〜別にハーブってんじゃないしぃ〜捕まるようなことは何にもしてないっていうかぁ〜」(意訳)
食えないトドである。
ついでに俺の銃どこだよ!と聞いてみた。
「あれ実は最初から行方知ってんだよねブフォwww」(意訳)
このトド…。
だからあまりトドとはお話したくないのだ。
しかしトドおじさんの依頼をこなしたことでトドおじさんはおじさんたちに仲間意識を抱いたようだ。
ふふふ…あの署名はどこぞの酔っぱらいの署名で意味はないとも知らずに…!
遺体を降ろせた!
遺体についてトドおじさんに直談判しに行く。
「あんたんとこの紐やろがい!」と言えばまぁまぁ…と言葉を濁し、組合で一番の大男が手伝ってくれることになった。
名をメジャーヘッド。
最初にここに来たときにもこの男とは色々あったのだが割愛する。
トドおじさんのところへ人が来ないようにする門番でもあるので、代わりに門番をするように言われる。
分かった、と承諾すると事件現場へ歩いていくメジャーヘッド。
帰ってこないメジャーヘッド。
バグである。画面上のNPCは変わらず動いているので、フリーズしているのかどうか分かりにくい。
帰ってくるまでリアル時間で何分か待つ必要があるのか、と思い時間を無駄にした。
ロードして再び話しかける。出掛けるメジャーヘッド。帰ってこないメジャーヘッド…。
もう一度ロード!メジャーヘッドに話しかける!出掛けるメジャーヘッド!
すぐ帰ってきたメジャーヘッド!!!!
このまま進まなかったら詰むところだった。怖かった。
遺体検分
おじさんは遺体検分には詳しくないようだ。普段なら脳内の知識があれこれ教えてくれるのに、遺体検分に関しては「俺は知らん」と言う。
仕方ないのでキツラギさんが遺体検分をするのをおじさんが記録することになる。
キツラギさんが異臭に耐えながらなんとか遺体検分は無事終わる。
しかし死因特定には至らなかった。
首に紐が巻いていたのは事実だが、死因はそれだろうか?まだなにか足りない気がする。
遺体を処理班に任せてしまうともう調べることができない。今日はこのまま置いておくことにする。
おじさん、歌を歌う
初日からカラオケを歌えというタスクがずっとあった。
カラオケ用のテープも手に入れた。しかしこれをやるとキツラギさんに呆れられるのでは?と思い、出来なかった。
しかし時は来た。
暇だ。
今できることはもうない。夜まで時間を潰さねばならない。
よし、歌うか!
おじさんはホテルの店主を説得して"歌ってもいい権利"を得た。
音楽が流れ、おじさんは歌い出す。
歌っているというより、独り言に近い。
酒ヤケ声でボソボソ歌詞を喋っているような感じだ。あまり抑揚はない。元々こういう歌なのかもしれない。
しかしおじさんは歌いきった。素晴らしい。ハラショー。盛大な拍手を送りたい。
キツラギさんは無関心だった。制止もされなかったし、感想もない。残念…。
ラウンジにいたRCM職員二人に感想を聞いたが、女性は良かったと言い、カツラのおじさんには二度とするなと言われた。
おじさんは歌いたかったのだから歌ってよかったのだ。カツラの言うことなんか気にしない。
警察官を名乗るおばちゃん
トドおじさんによると、"銃は夜に漁村に現れるおばちゃんが持っている"そうだ。
本を読み時間を潰し、22時になったら漁村へ行く。
カラフルな衣装に身を包み、おじさんの銃を構え、「手をあげろ!」と叫ぶおばちゃんがいた。
どうも精神錯誤されているようで、自分を警察官だと思いこんでいる。ハーブのせいではなく、認知症か孤独によるものではないかとはキツラギさん談。
しかし!
おばちゃんは銃を撃とうとしている!キツラギさんもおばちゃんに銃を向けている!一触即発だ!
説得を試みるが失敗!銃を取り返そうとするが失敗!
もうだめだ!おばちゃんが銃を撃ってしまうー!
しかし発射されなかった。
弾は入っていなかったのである。
おばちゃんは弾が発射されなかったことで急に戦意喪失。
「なんでこんなことするのよ…」と茫然自失の様子だ。
そもそもこの銃はおじさんが記憶をなくす前、周りの注意を引こうとして自分の頭に押し付けていたものである。
その時から弾は入っていなかったのかもしれない。
おばちゃんは他の警察の手に渡すことになった。
一人の時間
さぁてもう夜も遅いし寝るか!キツラギさんおやすみ!
自分も寝…るわけがない!まだやるべきことはある!
そのいち!
壁にアートを描く!
キツラギさんがいても描けるのだが、信頼を失うのは怖い。
だから一人で描くぞ。
おじさんは自分の車(大破した)の重油を使い、壁に絵を書いた。よくわからない象形文字のようなものを描いた。
ふむ、満足。
しかし誰も何も言ってくれない。キツラギさんを連れて来ればよかったな…。
そのに!
遺体からイカしたブーツを剥ぐ!
これはキツラギさんがいないときでないと出来ない。
キツラギさんはいなくても、遺体に石をぶつけていたヤンチャボーイ、クーノ君たちはいる。
もう22時半だぞ!おうち帰ってよ!
しかし子どもたちの視線を気にすることなくおじさんはブーツを剥ぎ取る。遺体は損傷してしまった。まぁいっか。
ブーツには遺体の一部がこびり付いている。異臭もする。
そうだ、ホテルのキッチンで洗えばいいじゃん。
悪魔的発想である。よくこんなことが思いくな。おじさんはすごい。
遺体の一部がこびり付いたブーツを鍋に入れ、洗剤とお酢で煮込む。
肉のいい匂いがしてきたらしい。そうなんだ…。あまり聞きたくない感想だ。
ブーツはピッカピカになった。
おじさんは何食わぬ顔で鍋の水と肉を流しに捨てて帰って寝た。
鏡の前で表情を消そうとする。ほぼ日課になっている。
確率は70%!いけ!やれおじさん!!
失敗!!!
70%ってこんなに成功しないの…?
☆4日目まとめ
この日は色んなことがたくさんあった。
未知生物学者の手伝いをしたり、差別主義者のおっさんをキツラギさんと二人で脅迫したり、犯人を名乗る若人たちに傭兵に狙われてるぞ!と言いに行ったのに聞き入れてもらえず地団駄を踏んで終わったり。
タスクの確率が70%を超えていてもほぼ確実に失敗する。90%以上ないと安心できない。しかし挑戦あるのみ。やれ!おじさん!
情報が多すぎて脳がパンクしそうだ。
しかし事件に関することが進んでいくと、おじさんが刑事としての自信を取り戻していくような気がする。
頑張れおじさん!事件解決までもう少しな気がする!多分!
→5日目